連載:読書感想文

139、「孤高の人」(上)(新田次郎著)は加藤文太郎の冬山単独行の話なり

『孤高の人(上)』 新田次郎著 新潮文庫
昭和48年2月28日発行
ーこの小説は、新田次郎著で僕がまだ読んでない小説で、2人のメールで知り合った方が、新田次郎の代表作でお勧めだと言ったので、探して、読み始めたが、これは凄い生き様であり、その生き方がまっすぐで面白く感動して、やっと上を読了した。
ー「不世出の登山家だ。登山家を山にたとえたとすれば富士山に相当するのが加藤文太郎だと思えばいい」
「昭和の初期における封建的登山界に、社会人登山家の道を開拓したのは彼であった」
 加藤文太郎は暮れていく海を見ながら、故郷とここでは同じであるべきなのに、違って見える