連載:読書感想文

145、『橋をかけるー子供時代の読書の思い出』(美智子著)は美智子様の読書を愛する心を記す

『橋をかける 子供時代の読書の思い出』 美智子著
文春文庫 2009年4月10日発行
ー国際児童図書評議会(IBBY)の第26回世界大会においての基調講演。
 「子供の本を通しての平和」につき、お話をする。
 自分の子供時代の読書経験をふり返り、自分の中に、その後の自分の考え方、感じ方の「芽」になるものを残したと思われる何冊かの本を思い出し、それにつきお話をしてみることではないかと。
 「平和」という脈絡の中に置いて考えてみる。
 新美南吉の「でんでん虫のかなしみ」
 そのでんでん虫は、ある日突然、自分の背中の殻に、悲しみが一杯つまっていることに気づき、