連載:読書感想文

146、『芥川賞候補傑作選』(鵜飼哲夫編)の「下職人」(埴原一亟作)を読む

『芥川賞候補作選』 鵜飼哲夫編 春陽堂書店
2020年4月10日発行
ーこの本について投稿するのは、偶然である。僕は、文学館協力員の保延さんという女性の方から、僕の父の故郷でもある山梨県北杜市白州町出身の埴原一亟という人が、一般に知られていないが、芥川賞候補に3回なり、結局受賞は逃した。だけど、芥川賞候補になる小説を書いていて、白州町の僕の親戚に、その本などを預けていたと、という話を、その女性から聞いていた。
 それで調べて見ようと、彼女に言って、最初は、『山梨文芸の研究』(白倉一由著)を僕が、保持していたので調べたら、
 埴原一亟は現北杜市白州町生まれ