第2059話 薄氷(うすらひ)

今日は今年初めての句会でした。兼題は「薄氷(うすらひ)」、傍題は薄氷(うすごおり) 春の氷です。以下の季語解説は「ハンディ版 入門歳時記 角川書店」よりの転載です。

 春先、寒さが戻り、うすうすと張る氷をいう。それが解け残って漂い浮かんでいるようなのは、浮氷とか、残る氷という。どれも春の氷である。ところで、薄氷を春の季題としたのは近代以後のことといわれる。江戸時代の歳時記などでは冬の部に入っている。「薄氷を踏む思い」などということばがあるが、しばらくして日に解けてしまう淡々とした氷は、それゆえに美しく、はかなく心をひく趣がある。

〇兼題:薄氷の入選句