連載:日常2

幸福とはなにか (自分のためのメモ)

帚木氏の著書に、アイエンガー教授の講義の話が紹介されている。それはとても示唆に富む内容だ。アイエンガー氏はコロンビア大学の盲目の教授らしい。

教授は授業において学生たちに問いかける。
想像してほしい、それは理想的な生活で、住むのは一流ホテルの豪華で広い部屋だ。バーのカウンターも装備されルーフバルコニーにはプールもあって、どのような料理もお酒も注文できる。さらに美女あるいは美男の召使いが常に付き添って、夜もベッドをともにできる。そんな理想的な生活を思い浮かべ、学生たちは顔を輝かせる。

ただし、とアイエンガー教授は学生たちに言います。享楽の限りをつくせる