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あけび庵の日記
前田吐実男(まえだ・とみお)の俳句
昭和56年「夢」を創刊、主宰に。私の好きな猫が
出て来る俳句である。以下、三句掲載。
猫が出た穴があるだけ春炬燵
蝸牛身の透きとおるまで歩く
肋骨にひびの入りたる春一番
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冬なれば猫がエコへと変わる膝
寒さゆえ猫の路地さえそれも見ず
菜の花やにおい淡しと牧の里
あけび庵のノート
冬の蜘蛛暖かき日の巣を五張り ネコ
泥の河釣りし鰻や食べず売り ネコ
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カテゴリ:アート・文化