人生は、出会いと別れの繰り返しである。
作家の井伏鱒二氏が漢詩からとった言葉に
「さよならだけが人生だ」という名言があるが
これはまさしく真理であると思う。
でも、私たちにとって「出会い」は常に喜ばしく
「別れ」は常に辛く悲しいものなのだろうか。
「別れる」ことだけに着眼するとたしかに
別れることは辛く悲しいことだ。
でも「出会い」がなければ「別れ」もあり得ない。
人間にとってこの「別れこそ」が「出会い」の本当
の意味を教えてくれる大切な感情なのだと思う。
なぜなら、その「別れ」が悲しく辛いものであれば
あるほどその人が自分にとってどれ