「夜明け前」を再読終了しました。


米国ペリー来航の1853年前後から1886年までの幕末、明治維新の激動期を、中山道の宿場町であった木曽路・馬籠宿を舞台に、主人公青山半蔵を巡る人間模様を描き出した島崎藤村の晩年の膨大な歴史小説です。


17代続いた本陣の当主(藤村の父親がモデル)旧家に生まれ、国学を学び、役人になりますが、西洋文化を意識し、文明開化他政府による人々の圧迫など、半蔵の希望と違うものだったので、山林の国有化に対して、抗議運動を起こすが,戸長を解任され挫折します。

また長女の粂が嫁入りの前日に自殺未遂を起こすなど、家運も陰りを見せます。
そして、半蔵は、国学とかけ離れてい