連載:わが道

『わが道』(68)「国際社会心理学シンポジウム」(1522)

 時間的に後先が逆になってしまった。どうしようかとも思ったけれども、やはりこれは日本の社会心理学にとっては逸することの出来ないイヴェントではあったので、遅まきながら一言しようか。
 前々から見てきているように、日本の社会心理学は残念ながら後れを取っていた。最先端を行くのはアメリカだった。そこで、我が国の実験社会心理学のトップのお一人、「日本グループ・ダイナミックス学会」の事実上の創設者のお一人、九大で社会心理学者を多数輩出させ、阪大人間科学部の初代社会心理学教授となられた三隅二不二先生と、京大教養部の社会心理学者木下富雄教授が中心となり、日本グループ・ダ