母と行く秋の霧島朱の社



 あと一口あと一口と新酒空  稲畑廣太郎

 新酒酌む子にまかせたきことあまた  笹村政子

 故里の新酒に冠せし「山頭火」  高野昌代

 到来のワインの新酒セ・シ・ボン  鷺山珀眉

 杉玉の色変わりて新酒時 アロマ

 ためし酒これがまことの新酒とや  鈴木としお

 温めし新酒を酌むや浜の宿  延川五十昭

 美味珍味丹の盆に盛り新酒酌む  片岡さか江

 新酒だと聞いてこくなる酒の味  江口九星
 
 甘辛の好みを分かつ新酒かな  桑垣信子

 磐梯山晴れ渡りたる新酒かな  隠居正暢

 モーツァルト聞かせしといふ新酒出