連載:妄想爺やの春夏秋冬2

コロナ禍や 孫が名づける 熱帯魚

コロナ禍に、お留守番の高齢者と幼児だ

エンゼルフィッシュが、水槽のガラス越しに、こちらを伺っている

餌をやるのは孫の当番

半月に1度の水槽の掃除、水の入れ替えは爺やの僕の当番

キッシンググラミーが、分厚い唇で水槽のガラスについた汚れをつついて食べて、窓拭きをしてくれている

グッピーは、水草に隠れている

小さな水槽であれども、熱帯魚らの社会が見える

孫は、見た目、区別のつかないようなグッピーにも、一応、一匹、一匹に名前をつけて呼んでいる

たぶん、どれがどれだか定かでないはずだ

僕が呼ぶなら、三匹連れのうちのどのグッピーも、同じ呼び名のグッ