さんが書いた連載妄想爺やの春夏秋冬2の日記一覧

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穴の眼の 怖きお面の 夜店かな

コロナ禍、昨年の夏祭りは中止ばかりの日本列島だった 花火大会も同じくだ 祭りといえば、夜な夜な開かれる夜店が楽しみだ 金魚すくいに、輪投げ、おみくじをする店に、焼きそばやフランクフルトを焼く店も並ぶ 子供らにとっては、ちょっとしたアミューズメントだ 今年の夏のお祭りは、どうなるのだろう 拙句1句 穴の眼の 怖きお面の 夜店かな たくさんの店のなかに、お面を売る夜店もある いわゆ…

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いつまでも怖くて行かぬガン検診

何年か前に、市から大腸がん検診の申し込み用紙が郵送されてきた だが、いまだに受診していない 僕は、どちらかと言うと能天気な性分だ どうせ大腸がんなどにはかかっていないと、放ったらかしだ まあ、面倒くさいという方がいいかもしれない よく、怖くて、人間ドックやガン検診を受けられないという人がいる 実は5年程前に、僕は、まさに青天の霹靂のごとく急性大動脈解離を患い、突然死寸前であった し…

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減っている観たいと思うテレビ番組

テレビ離れが言われて久しい 多分にそれは、ネットでの動画を見る者が増えたからだろう しかし、ネットで動画をあまり観ない僕ですら、観たいテレビ番組は減っている ネットで観る動画は、趣味のギターの弾き方やテクニックを教えてくれるようなものが主だ ユーチューバーなる者の企画モノの動画にはあまり興味はない そのようなモノなら、テレビ番組の方が面白いモノが多いと思っている 昨今、芸能人のユーチ…

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亡き父の 御霊(みたま)をさがす 蛍川

夏の夜に、川辺の草場に彷徨う蛍 その数多の蛍が飛ぶ方向は様々で、まさに彷徨うようだ 戦時中、神風特攻隊で逝った息子が、家に一匹の蛍となり還って来たという話しを聞いたことがある 蛍のあの消え入りそうな仄かな灯りは、まさに人の御霊のようだ 僕は霊魂などないと考える主義ではあるが、それでもあたかも亡くなった人たちの魂が、彷徨うように見えるのだ 子供の頃、父と歩いた川沿いの道に飛び交う蛍を想い…

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虹越えや 翔平架ける ホームラン

夏の楽しみは、あのメジャーリーグでの大谷翔平の大活躍だ ついに昨日、両リーグ最多タイの23号ホームランを放った よもや、日本人がメジャーリーグのホームラン王に輝くのか 安打では、あのイチローが快挙を成し遂げている 投打の二刀流は、体力の消耗も、故障のリスクもあり、選手生命を短くする可能性は高いだろう されど、果敢に挑戦を続ける大谷翔平 そんな彼を観戦していると、人生、細く長くもありだ…

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近ごろ街によく見るガス工事

たまたまなのか、街なかを歩いていると、ガス工事中の現場によく出くわす たぶん、ガス管の老朽化に伴う工事だろう まあこの工事は半日だけの比較的短い時間でのものだ ただし、昼間なので通行止めとなる 車も人も行き来する生活道だ 不便さはあるだろう しかし、ガス管は街のそこら中に張り巡らされているのだから、工事を要する箇所は多々あるはず これは水道管や電線もそうだろう 老朽化により、ガス…

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天の川 時間よとまれ 与論島

夏には避暑地で過ごしたい 大学1年生の時、7月.8月を与論島で過ごした アルバイトで貯めたお金で、同学年の男2人と民宿で過ごした夏休みだ 大阪の人間にとって、まさに与論島は別世界だった 朝から午後は海で遊んだ 民宿は海水浴場まで、歩いて5分くらいの近場にあった 一日中、ビーチサンダルを履いた足で暮らしていた 食べに行くのも、飲みに行くのも、街なかをショッピングするのも、ビーチサンダ…

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解禁も二人までなら困る人

いよいよ、酒の店飲みが解禁だ 19時まで、入店は二人までという制限付きだが(大阪の場合) この制限に、色々と考えることがある いわゆる一人席のカウンターバーや立呑の居酒屋でも、入店は二人までなのだろうか 隣と席を空けて並んで飲むのなら、二人でも三人でも同じように思う それに入店時、三人連れが二人と一人に別れて入店後、店内で横並びに飲むという手もある やはり、離れて飲んでも多人数だと賑…

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無料ほど危うき罠はないはずだ

世に無料なる商品、サービスは多い テレビのコマーシャルやテレビショッピングに、その謳い文句をよく見る 他方、ユーチューブやインスタグラムやオンラインゲームを始めとするネットの無料アプリも様々ある 同じ無料サービスでも両者の販売会社、運営会社の狙いは違うと思う 共通するのは、両者ともに営利のための企業活動であるということ 僕は、テレビやネット上での無料販売を利用したことがない というの…

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夕立の 洗ひすますや 野球の子

梅雨は俳句の夏の季語だ 俳句を始めたが、上手く詠めず挫折する人もいる 僕は俳句を始めて1年ほどになる 数年ほど前から、プレパトと云うテレビ番組で、芸能人が俳句を競って詠むコーナーがある その俳句を評価する俳人の指導が、俳句への興味をそそるようで、その俳人の著書も売れているようだ 僕も、そのように興味を持った一人だ やってみると、奥が深い 人生も終局を迎え、ひとつのライフワークになっ…

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街なかのデイサービスの光景に

僕の住む近辺には、いくつものデイサービがある それらは一軒家のごときたたずまいや、貸しビルの一階のテナントであったりだ そして、高齢者らを送迎する軽自動車やワゴン車が、街なかを行き来するのにも、よく出くわす あるデイサービスは、ガラス張りの建物である 施設内が、外から見える 当然、見えてはならないことは、目に付かないようになっているのだろう 施設内に設けられた、テーブルに椅子で座る人…

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青簾(すだれ) 死すも伏せ寝の 愛犬や

家で愛犬と過ごすのもいいものだ 子供の頃、実家で雄の柴犬を飼っていた 家の庭側の部屋の窓際に、彼のお気に入りの場所があった 外を歩く人を景色を眺めるように、じっと見ていた フローリングの洋室であった 夏には、ガラス戸に簾をかけて、日差しが入らないようにしていたのを覚えている ボール好きの犬で、ゴムボールを投げれば、愛犬のエスは走って追いかけ、くわえては、こちらに持ってくる そして、…

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部屋干しに テレビも見えぬ 長梅雨や

梅雨の時期、外に洗濯物を干せない日が続く もちろん乾燥機を利用する手もある しかし、乾燥機がない家庭も割とある 昨今、増えているコインランドリー 洗濯機より、乾燥機を利用する人が多いようだ ただし、どうしても自然干しにこだわる人もいる そういう人や家庭には、梅雨は厄介な季節だ 拙句1句 部屋干しに テレビも見えぬ 長梅雨や 部屋干しするシャツやズボンが多いと、視界がその分狭くな…

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切り口に 種を数える 子の西瓜

梅雨の時期、家で遊ぶことの多い子のおやつに西瓜が出せる季節になった 昨今、色々な駄菓子やスイーツで溢れている 僕が子供の頃、祖母が3時のおやつには、おかきやら、かりん糖などの昔ながらのお菓子をよく出してくれた スイーツと言えそうなお菓子といえば、グリコや森永のキャラメルや明治のチョコレートやグリコのビスコぐらいだった 果物は水菓子というように、おやつで出してくれたりもした やはり夏場は…

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数打てど鳴かず飛ばずの人もいる

見ていて痛々しい生き方の人がいる そのような自分を見る鏡も眼もない 知り合いに、自称自由業者なる生業の人がいる 自営業と自由業との違い、線引きを詳しくは知らない もともと、親から引き継いだ薬局店を営んでいた しかし、昨今、ドラッグストアの進出に、売上が激減して、廃業をするはめに その後数年前、自ら立ち上げた家庭訪問の清掃の請負が上手くいかず、今はあのウーバーイーツの配達業をしている …

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唐揚げをオニオンサラダにトッピング

一人で暮らしていて、自炊となると色々と工夫がいる できるだけ、面倒なので包丁は使いたくない 実は包丁を使えないわけではない 鯵や鯖なら三枚おろしはしていた 知り合いがスーパーの鮮魚売り場の責任者をしていて、もう、20年くらい前になるが、教わったことがある 当時は妻子持ちだったので、たまにキッチンに立ち、鯵や鯖の切り身を拵え、妻が焼いたり、煮たり、フライにしたものだ それは、独り身にな…

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雨傘に大小がある天気予報

今更ながら、先日、気づいたことがある 幼少の頃から、還暦を過ぎるまでに、数え切れないほどテレビで見てきた天気予報 その雨を表す雨傘の絵の大きさに大小があるのに気づいた それは、自分で気づいたのではない 見ていた天気予報の解説者である気象予報士の話しからそれを知ったのだ 曇り時々雨の雲と雨傘の絵に対して、雨が降る確率が低いのでこの日の雨傘の絵は小さいですという解説を聞いたからだ 確かに…

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モーターがあちこちにある今の世だ

家庭内はもちろん、街なかを見回すと、大小様々であろうが、色々なものにモーターが内蔵され利用されている 今更、それを意識するきっかけになったのが、夏の涼感グッズとして携帯する小さな扇風機、ファンが巷に多数、販売されているのを見るからだ 主流はヘッドホンのような成り立ちの、首にかけて、回るファンの風で涼むものだ 手で持ち歩くタイプのファンもある もはや、夏場の外出に重宝されるスグレモノとなっ…

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いつまでも上達しない趣味がある

長年やり続けているのに、始めたばかりの者にも勝てない 才能が無いのか、努力が足りないのかなのだろう しかし、下手の横好きと云う言葉があるように、やめられなかったりする 実は、まさに、僕の将棋がそうだ 趣味人倶楽部のプロフィールの趣味に、将棋をいれてはいない 自分でも、腕前が人様に趣味と言えるレベルではないと自覚している やはり勝負ごとだと、自分の上手い下手を客観視できる 例えば、絵…

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まな板に 何を刻むか 冷素麺

素麺(そうめん)の薬味には好みで、大葉、青葱、茗荷を刻む 人によっては、冷麺のようにトマトや胡瓜やハムを刻んだりもするようだ じとじとした日が続く梅雨には、さっぱりとした、涼しげな素麺もいい 僕に真似はできないが、猛暑の食欲不振に、辛いもの、熱いものを好んで食べる人もいる 兎にも角にも、うっとおしい梅雨が明ければ、猛暑が待っている いかに食欲減退を避けるかが、夏場の健康維持に繋がるはず…