この時期、この作品を掛けて思うこと。 奇人、書の巨匠、井上有一はどんな心境でこの作品を書いたのか。

今年は季節が早く、もう梅雨に入った。

拙庭のガクアジサイはまだ"蕾かたし"だが、床の間には井上有一の「アジサイノ花・・・」を掛けてみた。
「ラ・ボエーム」とか「帰り来ぬ青春」のイメージが浮ぶ。

井上にはめずらしく具象的、抒情的作品となっていることが興味深い。
ストイックなところで知られる井上だが、教師でもあったことに関係しているのかもしれない。

先日、NHKでフランシス・ベーコンを特集していた。
ピカソと並んで20世紀の代表的芸術家だが、作品が全てだと個人的な事は一切公表しなかった人だ。

その彼が晩年の何年かを一緒に過ごした人の話か