連載:孫日記

「ドヤ顔」

3歳の孫に絵本を読んでいた。視界の端に0歳の孫が入っていた。ハイハイがまた上手になっている。

はっきり私を目指している。彼は私が読んでいる絵本に興味があるのだ。

私は3歳児が「オオカミがいい」と言うので『七匹の子ヤギ』『3匹の子ぶた』『赤頭巾』と『オオカミと少年』の4冊を本棚から持ち出していた。

確か最初は『七匹のー』だった。孫は喜んだ。一番チビ山羊の機転で鳩時計を飲み込んだオオカミの様子が面白かったのかもしれない。

『オオカミと少年』を読むと静かに聞いていた。

そこに0歳児が、やって来たのだ。どうするか見ていた。お兄ちゃんは弟を抱き抱えた。