逢坂剛 の 道連れ彦輔 居直り道中

★3.3 シリーズ3作目。鹿角彦輔は小人目付の鹿角家の3男坊、道連れという人を目的地へ送り届ける用心棒を生業とする。

今回の仕事は小人目付の神宮迅一郎からの依頼で、小藩の藩士の娘・15歳の菊野を京まで送れというもの。菊野は若衆姿だが口のきけない娘、出女の調べは厳しい。同行するのは迅一郎の手先のめくぼの藤八、同じ長屋の扇売りの勧進かなめ、それと菊野の世話係の女中おりく。

物語は江戸での彦輔の腕試しから、中山道で次々に起きる事件。問題は菊野がどういう身分の娘なのか、何の目的で京へ向かうのか、どういう危険が伴うのかなどが明らかにされない旅となること。