【読書】「護られなかった者たちへ」「総理の夫」・他

  今日は最近読んだ本8冊、ご紹介します。

(1)「禁断の魔術」(東野圭吾・文春文庫)
  この作品は、ガリレオのニックネームを持つ帝都大学物理学准教授の湯川学が、大学時代の親友草薙刑事やその部下の内海薫刑事らとともに活躍するガリレオシリーズの第8作であるが、第7作「虚像の道化師」の中の1編「猛射つ」を長編化したものである。湯川学の高校の物理研究会の後輩、古芝伸吾は、幼くして両親を亡くし、姉の秋穂に育てられた。秋穂は新聞記者として働いていたのだが、ある日突然亡くなってしまう。その日はホテルで誰かと密会していたらしいのだが、突然子宮外妊娠で激しく出血し、