連載:二人旅

「癒やし光線」

「バアバ、上で寝てきたら?」
「よく寝たのに、眠くなるんだよね」

「小さい子には癒やし光線が出てるんだよね。」
ソファーから立ち上がった私の背中に娘が言う。


昨日は職場から直接娘宅に向かった。まだ太陽は沈みそうになく、日差しが刺さるだけでなく眠気まで来た。長雨の間、10度近く下がっていたから、この暑さは応えた。

その前の晩、ラインのビデオ通話が来た。娘からで直ぐに孫に替わった。

「バアバ、∞∝∞∝∞∝~」
何を言っているのかわからない。そのうち
「明日来て」と聞こえて来た。

こんな事を言われたら舞い上がる。


昨日は孫より早く眠りに落ちた。