都都逸・ひとりの秋

秋の夜語り独りの庭に
       おそい蛍の夢が舞う



風になびいたあの日の想い
         ススキ野原の海に捨て



落とし恋文窓辺に広げ
       飛んで行きそな闇の空



今宵この道心のままに
       恋し風さえ越える坂



秋はひとり身ゆれてもひとり
          戻り淵着く迷い舟



青空に、秋風ですね・・・

カテゴリ:アート・文化