「都都逸」の日記一覧

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おんな都都逸

ひとつところにとどめはしない         川の流れとおんな唄 忘れ去られたおんなも鬼に        なってどこまで酔いの道 後ろふり向き明日があるか        あるとおんなの紅の口 ふっと夜風に寄り添う心        見せたおんなに遠い春 おんな今宵もグラスの向こう         淡い想い出眠り姫 寒く…

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都都逸・夏いずこ

終わりしまいの夏空夜空        結び忘れた恋の文 知らぬ顔して後ろも見ずに        そっと去りゆく夏の音 眠り宵鳥今夜も鳴いて       そんなこんなの夢つむぎ そしてその時くずれた星も        宵に流して涼み風 忘れたくない迷いの夏に       ふらり寄り道上がる坂 秋が来ますね・・・

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都都逸・風の日々

今日の風色緑か青か      透かし模様の袖の先 夢を見たなら幸せかもと        言えた昔の紅揺れて 吹けよどこまで胸元深く        思い知らずの情け風 どこへ行くにもお供は風と         軽く口笛宵流れ 月も流れて夜風は髪に       そっとからまり朝を待つ 今日も、風の中です・・・

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都都逸・ゆらりと冬

向こう岸から手招く指に        紅くからんだ時の夢 ふれたその手の冷たさ憎さ         恋し裏道くもり雪 今宵酔い闇まどいの窓に         星は語るか明日の春 夜更け冷や酒誘いの声に           知らぬ横顔あせた紅 枯れた冬色想い出流し       ふらりほろりのひとり舟 春は、どこまで来て…

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都都逸・さらりふらりと秋

風に追われて草ぶき宿で       夢を肴に女郎花 結びほどける縁とやらを         つなぎとめるか闇の風 紅葉揺らして散りゆく秋に         別れ風呼ぶうすルージュ 乱れ流れる落ち葉の海を         遠い人魚と風泳ぎ 凍る夜風に昔の想い       そっと寄せたい後ろ秋 もう、すっかり冬だけど、秋…

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遠く離れて 飛んではいても 切れちゃいないよ 凧の糸

 好きな人がいるのだけれど、婚約もしているのだけれど、その人はいろんな仕事をしていて、マラソンにも夢中で今月は3回もハーフマラソンに出たという。    だから、なかなか逢えないのだけれど、心はしっかりつながっているつもりです。  今度は24日に来てくれます。だから、表題の都都逸を色紙に書いてみました。毛筆は苦手なんだけど、練習して書いてみました。それを持たせて帰すつもりです。  …

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秋は都都逸で

秋の夕暮れ背中の寒さ        心温めの酒恋し 吹いて寄せられ片隅ひとり         そんな夜長のからみ酒 風の誘惑飾りの窓で       揺れたグラスに恋葉落ち 闇夜ひとすじ迷いの峠        深い秋行く別れ道 そっと差し込む裏道月と        歩みそろえて浮き世唄 秋の夜を楽しみます・・・ …

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都都逸・夏の心

青い瞳に魅かれた時も        あった昔の恋花火 ぱっと散るのも女の粋と         そびえ肩先夏時雨 暑い夕闇開けた窓に       隠れ月なら何と言う 素足からころ坂道下り        着いた石橋夢の橋 明かりいらない闇夜の時も         ちょいと輝く語り星 暑い夏は、続きますね・・・       

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都都逸・花と女

迷い覚えたおんなの嘘に         夜毎からまる罪のつる わかりあえたらそれから先は           深い想いの恋の闇 浮かれ風さえ片ほほ揺らし          乱れ心の花を待つ 今宵嵐になりそな雲を        願う仇花どこに咲く 言えぬ想いは片袖隠し       流れ舟行く花の春 春の後ろ姿を見ています・・・

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都都逸・舞台花語り

酔ってつぶやくせりふの舞台           幕が下りても板の上 おぼろ月夜に幻見たと        言っているよな嘘舞台 闇にひらりと今宵も飛んで          どこで語らう舞台裏 後ろ姿に花舞い降りて        舞台袖から宵の街 花も散る散る月夜の時に         今宵いのちと立つ舞台 風に舞う花も、やはり、春ですね・・・

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冬心都都逸

肩をすぼめて窓辺の月も        氷模様の冬の宵 誘い風吹く浮き世の闇に         乱れふりむく雪の声 冬の想い出涙の向こう        閉じたページに結ぶ明日 風と遊んだ夕べの雪に       戻り道聞く淡い春 独り残され冬陽に埋もれ        迷い朝風たどりつつ いい夢みたいですね・・・        

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月夜都都逸

語る月夜に独りの酒を        注いで酔うのも粋な時 宵の迷いの道ひとすじに         心添えても月は泣く 月もススキも夜風の中じゃ          言えぬ言の葉散らすだけ 砂漠さまよい行き着く先に          月の落とした花ひとつ あふれ涙のグラスを置いて          酔ったふりする十三夜 曇り空ですけど・・・

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都都逸・ひとりの秋

秋の夜語り独りの庭に        おそい蛍の夢が舞う 風になびいたあの日の想い          ススキ野原の海に捨て 落とし恋文窓辺に広げ        飛んで行きそな闇の空 今宵この道心のままに        恋し風さえ越える坂 秋はひとり身ゆれてもひとり           戻り淵着く迷い舟 青空に、秋風ですね・・・

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花と行く都都逸

堤歩いて明日の空へ      帯にはさんだ花と行く 染まる首すじ女の粋を       花の朝もや洗い髪 淡い涙も心に散って      ひとりふり向き花の道 水面流れる嘘花びらも        たどり着けるか恋の淵 花の明日を想うにまかせ         からみ素足の宵の酒 心の中で、桜も散ってゆくのでしょうね・・・

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都都逸・迷雪

ふわりぼたんの雪見の酒に         椿寒そに袖をふる  何も残らぬ白ひとすじの         道の先には淡い夢 素足染まりぬ氷の朝は        時の音消え雪の中 背中越し見るくもりの窓で          グラスかちりと雪を割り 飲んだ想いのあふれる夜に          落ちる雪音ひとり聞き 思いは、色々です・・・    

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都都逸・あの日

雨の後から追いかけ道へ        足をふみ入れ迷い人 ひとり夕暮れ坂道下りて         青に沈んだ遠い夜 夜明け紅色小窓の先に        忘れ言葉の日記閉じ 数え星さえ落ちては来ぬと         合わせ襟元月の影 駆けて渡ったあの日の橋で         何処連れ道そのままで 冬が始まりますね・・・

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都都逸・乱秋

むっとするよな後ろの風に         酔いにまかせた流れ髪 濡れたつばめの黒羽光り         闇にカラカラおんな下駄 満ちるその前グラスのヒビに          寄せて傷つくかすれ紅 からみほぐれぬ縁の糸に        熱い想いの夜を見る 荒らし風夜の鬼火のように         乱れ狂花の秋燃えて 秋色は、どんな色でしょうか・・・

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都都逸・苦い酒

今宵ひとりの迷いの酒に         そっと足すのは苦い夢 うすい朝もや心も晴れて        開く小窓に露の跡 風の音聞く夜明けの橋で         出逢うはずない人の影 月の行方も知らない雲に        何を話すか宵の花 氷からからグラスの底の        苦い想いも飲み干して 多分しばらく降りますね・・・

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つらつらと都都逸

むなし風吹くうつろい港         下げたボストン明日の夢 ぷいとどこかへ行けそな時は          魔法ほどけたシンデレラ 後ろ影から見送る窓の        先におんなの涙紅 うすい明かりの夜泣きの鳥も           酒の表に夢を抱く 割って入った心の中に        枯れぬ花あり朝の時 いい朝になりそうです・・・

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都都逸・春雨と・・・

まだら模様の小雨の路地で          春の足音赤鼻緒 隠す冷たい心の雨は       いつも降りそな傘を待つ 髪に花びら濡らした雨の        想い知らずは流れ星 いつか昔の語りの唄が        細い雨間に赤く咲く 濡れていけよと誘った雨に         後ろ姿の宵桜 もうすぐ桜が、咲きますね・・・