連載:語り継ぐべき日本の歴史

語り継ぐべき日本の歴史②

リトアニアのカウナスで杉原千畝領事代理が命のビザを発効しユダヤ人を救った2年前の1938年、ナチスの迫害を逃れソ連を通過してソ連・満州国境に逃れながら立ち往生していた約2万人の凍死寸前のユダヤ難民を独断で満州国に受け入れ救ったのは当時ハルビン特務機関長だった樋口季一郎です。

当時日本はドイツと防共協定を結び、反対が根強い中、樋口中将は捨て身でユダヤ人難民を救出し、上司だった関東軍の東条英機参謀長もこれを不問に付した。

「日本はナチス・ドイツの属国ではありません。ヒトラーのお先棒を担いで弱い者いじめ­することが、正しいことですか」これが彼の主張でした。