連載:絵画

積年の課題が解決 (マニアックなメモ)

額装の仕事も商売にしているので、マット紙をカットする機会が多い。紙を切って商売している、いわば紙きり虫というわけ。

マット紙を切る仕事は、ほとんどが手仕事だが、数年前から、マット加工上のちょっとした課題があって、なかなか解決できないでいた。
絵を見せるマット窓の形状は、斜め45°の斜面を持つようになっているのが業界の通念で、マット紙の厚紙(2mmから3mm)を斜めに切るわけである。

なぜ45°にカットするようになったのか、ひとつは額を飾り付ける際に、上方から照明が当たるが、45°になっていると、影が絵に落ちることが少ないこと、それと装飾の意味合いがあ