読後に、あらためてキリスト教は異端との闘いに明け暮れてきた宗教なのだと痛感した。
野原花子著『聖書はもういらない』には、筆者がたどってきた激しい信仰生活と破綻、キリスト教からの離別の様子が生々しく描かれている。
教えから離脱するに際し、キリス教の歴史から旧跡などを実際に現地を訪問して簡潔にまとめられていて参考になった。
ユダヤ教から生まれたキリスト教、教会の基礎を作ったパウロの功績、そしてイスラム圏との何百年に渡る戦争、プロテスタントの勃興と対プロテスタントとの闘いなど、部分的にしか知らなかったキリス教の辿った歴史を知った。
読後感ずるのは、冒頭
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