連載:殿様は「明治」をどう生きたのか ⑥松平春嶽

河合 敦氏著「殿様は【明治】をどう生きたのか」 ❻松平春嶽

いよいよ大物登場である。その名は松平春嶽。彼の説得で京都守護職を引受けた松平容保。最後まで守護職就任に反対した会津藩家老、西郷頼母は冥土でどう思っているだろう。以下彼の履歴である。
❶文政11年(1828年)御三卿田安家、徳川斉匡の八男として生まれる
❷天保9年(1838年)第16代福井藩主に就任。11歳
❸安政5年(1858年)安政の大獄にて隠居
➍文久2年(1862年)政事総裁職として幕政の中枢に躍り出る
❺元治2年(1864年)政事総裁職辞任
❻慶応4年(1868年)徳川家存続のため奔走。同年7月新政府の議定辞任を岩倉具視に申し出る
❼明治3年(1