連載:妄想爺やの春夏秋冬4

亡き祖母の愛でし野菊のつぼみかな 野に咲く草花

野原には、名は知らないが、綺麗な花がある

その花を見つけると、あの花だと嬉しくなるものだ

野草の花で名を知っている好きな花もある

それは露草だ

小さくも冴えた青色が好きだ

家庭の庭に咲く選ばれし花々にはない、野草のさりげない美しさを感じる

拙句一句

亡き祖母の
愛でし野菊の
つぼみかな

祖母は野菊が好きだった

その名のように、野原に咲く小菊のような花だ

艶やかな紫系の色もある

近所の野原から、切り花のようにして、いくつかの花が咲いた茎を家に持ち帰ったものだ

家で花瓶にさして飾っていた

わざわざ、つぼみの多い茎も選んでいた

家で