野原には、名は知らないが、綺麗な花がある
その花を見つけると、あの花だと嬉しくなるものだ
野草の花で名を知っている好きな花もある
それは露草だ
小さくも冴えた青色が好きだ
家庭の庭に咲く選ばれし花々にはない、野草のさりげない美しさを感じる
拙句一句
亡き祖母の
愛でし野菊の
つぼみかな
祖母は野菊が好きだった
その名のように、野原に咲く小菊のような花だ
艶やかな紫系の色もある
近所の野原から、切り花のようにして、いくつかの花が咲いた茎を家に持ち帰ったものだ
家で花瓶にさして飾っていた
わざわざ、つぼみの多い茎も選んでいた
家で
連載:妄想爺やの春夏秋冬4