タイトルの「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は著者の息子がノートの端に書きつけた落書き。誰に見せるために書いた訳ではないだけに、素直な心情の吐露と言えるだろう。著者の息子は日本人の母と労働者階級の白人を父に持ち、ハーフであるが故にアイデンティティをどう持てばよいかを考えるとちょっとブルーになるといったところだろうか。著者の家族はイギリスで暮らしており、外見は東洋人なので、有色人種への差別的言葉を浴びせられることもある。一方で、母の実家に帰省すると日本語が喋れないので、「Youは何しに日本へ？」などと酔っ払いが絡んだりで、アイデンティティの置き