「飛行機雲」
あかねの空に
一筋の飛行機雲が
一線を画(かく)す
くっきりと見えていた
その一筋(すじ)が
やがては闇の中へと
溶け出し消えてゆき
夜の帳(とばり)が降りてくる
十六夜(いざよい)の夜は
淋しさとわびしさと
風の音だけが出迎える
その風の音が
私の胸を掻きむしり
不安を呼んでくる
嗚呼、一人では
生きて行けないと
カラスがねぐらを目指して鳴きながら飛んでゆく
夕間詰め(ゆうまづめ)
お前はどんな夢を見るのだろう
(21-11-15)
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久しぶりの新作です。
秋も深まり何事もない、雪