「桃の香り」
貴方は桃の香りの記憶を残し
僕の腕の中から消えた
それ以来
桃の香りを避ける私がいる
あの甘くほんのりピンクがかった貴方の香りは
卑怯なくらいに
記憶の箱の中に残っている
もう二度と貴方には会えないと言うのに
あの時の記憶がよみがえり
背筋を這いずり回り
私の体を縛りつける
そこはかとなく
雪は降り続け
あの夜の出来ごとは
まるで泡沫(うたかた)の夢のようだ
(22-1-25)
久々の作品です。
読んでる貴方は何を感じるのかな?
私にとってはこの寒い冬に見た、ただの夢なんだけどね!
写真はそれぞれ違う温泉です。
秋田、岩