連載:妄想爺やの春夏秋冬5

床の間にルンバくるくる年の暮れ 大掃除

スーパーの売場に鏡餅が並び始めている

特大、大、中、小、極小といった大きさのものが品揃えされている

一方、昔ながらの大小2つの餅を重ねた鏡餅などは見かけなくなった

どの鏡餅も、プラスティック製の鏡餅である

中にはサイズに応じた数の丸餅が入った今風の鏡餅である

昔は、鏡開きの日まで飾られた大きな餅にひびが入り、青黴が生えたりもしていた

それを包丁で削り、食べられる大きさに切り分けるのだが、結構、餅が固くなっていて切れなかったりしたものだ

そういう手間を嫌って、今の世に見る丸餅入の鏡餅が登場したのだろう

なにか、正月らしさが無くなったような、