「道の駅みょうぎ」で買い物でもしようと立ち寄ると生憎定休日だった。爺様達が店の前に座り話し込んでいるから、てっきり開店しているものとばかり思っていた。
「高尾山とは訳が違うんだ」とか、
「大勢滑落してんだ」とか、
「妙義、ナメんなよ」だとか。
聞こえて来る。私達もそれは分かっていて初めから山頂など目指さなかった。いいなあ、ああして日向で一日ノンビリだ。
そのまま帰る気にもなれず、車を走らせる。屏風岩やカニの横這いの表示がある。切り立った崖を見上げるだけでも十分楽しめるが、「中ノ嶽神社」には驚かされた。
キンキラキンの大黒様はネットで見ていたが、自然
連載:二人旅