連載:短歌日記

短歌日記 山里の餅つき風景を詠む

歳もいよいよ押し詰まりました。世間は多忙な風ではありますが、老夫婦にはする事も無くぼんやりしています。
小生の母方の故郷は、平家の落ち武者の里といわれ、「魚帰町」と言われ魚も帰っていくくらい山深いところです。
年末になると、そんな山深いところに親戚が集まっていてみんなで餅つくことが恒例でした。そんな、餅つきの景を思い出して詠ってみました。ご批評お願いします。

山里に親戚一同集い来て父ちゃん順に餅つきはじむ

ふる里の土間にせいろの湯気満ちて手返す母の声きびきびし

父の持つ杵に無理やり取りついて幼の頬はつやつやの餅

カテゴリ:アート・文化