門田泰明 の 一閃なり  ぜえろく武士道覚書 上下

一閃なり (上) ★3.4
京は凶賊女狐の雷造一味の暗躍で恐々としている。将軍直属の影の集団・粛清府らしき者ども6人が政宗を襲うが、内4人を倒した。だが、残りの2人は紅葉屋敷を襲い、胡蝶の早苗が撃退した。母の千秋は江戸での談判を勧める。

政宗の前に廃寺へ向かう早苗という娘が現れた。大和三笠藩4万8千石の京屋敷預かり役、津山玄市郎の娘という。だが、それは30年ほど前に改易となった藩で、親娘は命を落としている。藩主の青山和泉守の忘れ形見が、紀州藩士として存在した。27歳になる村山寅太郎で、剣の腕が立ち胡蝶の早苗に付き纏う。

幕府から4代将軍家綱の名