読書日記 李王家の縁談 近現代史における皇族の内実

李王家の縁談 林真理子著

愛子さんや真子さんの婚礼が話題になる中で皇族の縁談の内実を如実に書ききっている興味深い小説であった。

鍋島藩の藩主の血を引く梨本宮の伊都子君がその子供方子(まさこ)と朝鮮王朝李王家の高宗のこ李垠(りぎん)との婚礼とっその後を日朝併合を背景に明治大正昭和の三代にわたって描いている。
500年の歴史を持つ李王朝とその矜持は、李垠をして日本で学び、日本人を妻とし、陸軍学校に学んだ。戦後は身分をはく奪されながらも、しぶとく生きのびた。赤坂プリンスの敷地は李王家の屋敷跡だったそうだ。

カテゴリ:アート・文化