「林真理子」の日記一覧

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林真理子「成熟スイッチ」

 著者は大学生の頃トロくて使えないバイト生だったそうで、一生リーダーの役割には就けないと思ったそうだ。ところが今日では女性として初めて日本文藝家協会の理事長になり、昨年には日本大学の理事長にも就任した。そこに到るまでには成熟に向けて小さな心がげをコツコツと積み重ねてきた道のりがあった。その小さな心がけが成熟スイッチだ。本書は著者が最も大事だと思う4つの成熟テーマと、その章と章の間に「章間」を設け…

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社交ダンス、日大の理事長に作家の林真理子氏が有力ですね‼

今日も気温が上がりましたね。 血圧129、70。体温36.3。歩数計4637。 日本大学の理事長に作家の林真理子氏がなりそうです。 この所、日大は、いろいろな不祥事が続いています。 日大は、私立の雄ですが、経営管理能力に問題があるようです。 林氏などの新しい理事が決まったら、思い切って改革を断行して欲しいものですね。 日本の将来は、今後の教育に託されています。 いかに優れた人材を作れ…

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小説8050

  ~~ 読書感想 ~~ 小説8050  林真理子  評価 ☆☆☆☆☆ 林真理子さんという作家は、名前と顔は 知っていましたが・・ どんな作品を書くのか知りませんでした。 理由もなく読む前に苦手意識を感じていた 作家でしたから。 娘からは以前に薦められたことがあったので、 きっと良さを知っていたのでしょう・・ 兎に角グングン惹き込まれて、ストーリーの 展開も内容も興味深く面白かったです。 …

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読書日記 李王家の縁談 近現代史における皇族の内実

李王家の縁談 林真理子著 愛子さんや真子さんの婚礼が話題になる中で皇族の縁談の内実を如実に書ききっている興味深い小説であった。 鍋島藩の藩主の血を引く梨本宮の伊都子君がその子供方子(まさこ)と朝鮮王朝李王家の高宗のこ李垠(りぎん)との婚礼とっその後を日朝併合を背景に明治大正昭和の三代にわたって描いている。 500年の歴史を持つ李王朝とその矜持は、李垠をして日本で学び、日本人を妻とし、陸軍学校…

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「西郷どん」

最近 NHKのオンデマンドにはまっています、おかげでTV漬けかも^^ゞ 大河ドラマ「徳川3代 :葵」を一気観して 、次に夫と妹のお薦めの「西郷どん」を47回一気観しました。面白かったです。林真理子さんの原作なのですね。 若いころは 林真理子さんもちょくちょく読んだのですが、最近の作品は読んでいなかったので とても興味深かったです。 西郷さんは 若いころ2度も遠島へ流罪になっているのですね。陸軍大…

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126、「我らがパラダイス」(林真理子著)は高級介護付き施設の物語なり

「我らがパラダイス」 林真理子著 毎日新聞出版 2017年3月25日発行 ー糖尿病が進んだと思っていた父、貢が、すい臓癌と診断された。しかもかなり進行しているという。 「そんなの聞いたことないよ!」   さつきは叫んだ。 「お父さん、どこも悪くなかったじゃない。今だってふつうに働いているよ」  タクシー運転手の貢は、今日も早い時間から勤務しているのである。 「すい臓癌ってそういうもんらしいよ」 …

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1日1首(令和2年9月16日~9月21日)

令和2年9月16日 買い物に妻と喧嘩し買えないと言われはしたが買って貰った     9月17日 プリンター廃インク処理必要とヤマダ電機に依頼するなり         9月18日 菅首相スマホ料金安くする沖縄辺野古埋め立てはする     9月19日 故郷に住む母百まで1年半トイレ自力で今も行ってる     9月20日 我が遺産投稿文集残すことそれは「わたしの遺産」ではないと     9月2…

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114、「綴る女 評伝・宮尾登美子」(林真理子著)の生きざま描く

「綴る女ー評伝・宮尾登美子」 林真理子著 中央公論新社 2020年2月25日発行 ー私は角川書店の伊達百合と宮尾のマンションへと向かった。伊達百合はデビュー以来、私とずっと親しい編集者で、宮尾のお気に入りでもある。この日以来、私たち3人は20数年間、時々食事を共にする仲になっていくのだ。  有吉佐和子、私が尊敬してやまない女流作家だ。晩年に何度か会ったことがある。有吉は、宮尾とは、全く違うキャラ…

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113、「女文士」(林真理子著)は真杉静枝の生きざま描く

「女文士」 林真理子著 新潮文庫  平成10年11月1日発行 ーこの小説は、以前に、2016年5月28日読了とあり、今回、2020年9月11日読了したが、全くあらすじは覚えていなかった。小説は、読了しても数年経つと忘れるものだと思った。それと、この小説は終盤の展開が面白かった。厳しい現実を感じた。 ー24歳の元秘書の私を喪主のように扱い、告別式で弔辞を読む高見順に挨拶するように言われた。  昭和…

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1日1首(令和2年9月1日~9月5日)

令和2年9月1日 我が在庫本を売ったら180円0円の本持ち帰って来し     9月2日 面白し国木田独歩「武蔵野」と二葉亭四迷「平凡」を読み     9月3日 送迎しデイの草取りブックオフ数件回り「浮雲」を買う     9月4日 リクシルに網戸張替え頼み来し人にドアをも直してもらう     9月5日 副社長から頼まれし駐車場建物周囲草取り完了 文学館林真理子の企画展盛況らしく応募落選 …

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70、「素晴らしき家族旅行(下)」(林真理子著)は家族一同のワゴン車旅行なり

「素晴らしき家族旅行」(下) 林真理子著 毎日文庫 2020年6月10日発行 ー「だけどね、お義母さんがさ、40の女が子ども産むなんて気味悪い、まともな子どもが生まれるはずないって言ってさ。私、そこまで言われるなら産もうって思ったよ。どんなに辛くっても産もうってさ・・」  しゃくり上げながら喋り続ける幸子に、淑子も泣きながらあいづちをうつ。忠紘は声も出ない。  突然祖母が寝たきりになり、祖父だけ…

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69、「素晴らしき家族旅行」(上)(林真理子著)は情実な人間関係描き出す

「素晴らしき家族旅行(上)」 林真理子著 毎日文庫 20205月5日発行 ー忠紘はやれやれとため息をついた。  長女の美奈が、降りたとたん歌うように叫び始めた。 どうやらそれを姑の房枝が聞いていたらしい。  幸子が戻ってきたかと目を凝らすと、それは妹の久美子であった。  今年還暦を迎える忠紘の父の保文と、58歳の房枝の上にはもう1組の夫婦がいる。85歳の高一郎と83歳の淑子だ。  昔の女子高等師…

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43、「ラジオ深夜便 母を語る 特選集」の母は面白い

「ラジオ深夜便 母を語る 特選集」 NHK (令和2年3月6日発行) ーさまざまな愛の形 谷川俊太郎 母を一人の人間として振り返るとき  小さいときに十分に愛されたっていうことが、自分を安定させてくれるのだと思います。 林真理子 母の第2ラウンドを戦う  お母さまが思い描いていた作家の道を歩まれる姿を、少しでも長く見ていただきたいということですね。  そうですね。そればっかり考えています。 山田…

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32、「本を読む女」(林真理子著)は太宰の「斜陽」のような生き方だったと

「本を読む女」 林真理子著 新潮文庫  平成5年2月25日発行 ー祖母の福の口癖 孫娘の「万亀」  祖父の安春  万亀が生まれたのは大正4年、大正天皇が京都御所で即位式をなさった年だ。父親の隆吉はそれにちなんで万亀と名づけた。隆吉はその時の季節や出来事にちなんで子どもたちの名前をつける習癖がある。他は上から、秋次、弥生、英子、朝美と名づけられた。  嫁の芙美はなんと見栄っぱりな女だろう。  長女…

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24、「みんなの秘密」(林真理子著)は現代人間模様描く

「みんなの秘密」 林真理子著 講談社文庫 2001年1月15日発行 ー毎月小遣い程度のものは渡せる。だからたまに会ってくれないかと言う日下部の誘いがあり、博子は承諾した。  母親の死を祈っている自分に君代は気づいた。何と怖ろしいことを自分は考えているのだろう。  あまりの浅ましさに少し泣こうと思ったが涙は出てこない。ただ母が死んだ後、自分はこの夜のことを思い出し、どれほど苦しむだろうかと考えた。…