連載:妄想爺やの春夏秋冬6

雪にゆく跡の重なる老老親子 寒い日のお気に入り風景

年末から年始にかけて、大寒波が大陸から日本列島に南下を繰り返している

冬将軍とは、よく言ったものだ

都会の街なかの人びとらは、戦々恐々としている

在来線の運休、幹線道路の通行不能など、日常の交通機関に支障をきたしている

出勤時、交通機関のトラブルに見舞われる勤め人らは、辟易とするしかない

帰路にそういう災難に遭うのも、もちろん、ご勘弁だ

サラリーマン時代の頃、僕は帰路、豪雪による通勤電車の運休に遭った体験が一度ある

近くのカプセルホテルに泊まり、翌朝、そこから出社したのだ

いらぬ自腹を強いられたものだ

拙句一句

雪にゆく
跡の重なる