坂井希久子 の すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや 11

★3.2 第2部初作。
前回から5年が経過した寛政11年(1799年)、お花14歳、薬問屋「俵屋」の手代となった熊吉は18歳となっている。物語はこの2人の視点で語られるので雰囲気もガラリと変わった。ちなみに只次郎29歳、お妙35歳。

鶯のルリオとメノウは既に亡く、子のハリオも熊吉のヒビキも8歳でそろそろ寿命か。久世丹後守のところのタマオも既に亡い。跡継ぎもできずに寂しい限りである。

今回は、お花と熊吉の紹介編のようで、何ら事件は生じない。お花の妬み、ひがみがうだうだと続きちょっとうんざり。

次作からはお花の料理の成長譚と熊吉の新薬開発物語か、一ツ橋