連載:読書

「若い人」:『いのちの車窓から』

若い人が全く新しい感覚でどんどん活躍の場を広げて行く姿を見るのは楽しい。

私が知っているのは一生の間に職業は一つ。今は俳優も歌手も、その上本まで出す若い人がいる。

「星野さんはどうして文章を書くんですか」と聞かれ、こう答えている。
「メールを書くのがものすごくへただったから」、書くことを仕事にしたら「強制的に切磋琢磨できる」と考えたからだという。

「目で見た景色と、心の中の景色を描写することが、一種のヒーリングのようになっている。私は何を見たのか。どんな景色を見て心が動いたのか。その心の動き方はどんな様子だったのか。そこから何を考えたのか。どんなに