連載:

窓から春が

南向きの窓から 毎日 明るい陽ざしが
降り注ぐように入る

山ほどの したいこと しなければを
端に除けて 暫くその光の中に身を置く

もうすぐ しずく型で今は虹色に光る
サンキャッチャーが 陽光に照らされて
プリズムとなって 部屋じゅうを踊りだす

その沢山の面から転がり出て 軽やかに
ステップを踏んで キラキラと跳ねる

私は自由な動きの 踊りを眺めながら
何をするでもなく こころが揺蕩うままに
光の水玉と一緒に ふわふわと
気持ちを 泳がせる

溢れる光は 何もかもを さらけ出して
私を 慌てさせるけれど

こんな昼下がりが好きで 動けずにいる

カテゴリ:日常・住まい