連載:2022、米寿日記

階段を降りる時、徒然草を思い出す。

今朝の地元新聞に、五木寛之さんが随筆を載せていた。

変形性股関節症とかで歩くのが不自由になった。
そのリハビリのつもりで、仕事場の5階から1階まで毎日階段を1往復しているそうだ。

ある日掃除のおばさんとの会話で、階段は上りより下りの方が難しい、という話だった。
(蟹の横這いのようにして下る、というのが面白い。)

そして徒然草の高名の木登りの話を思い出したという。

過ちは易き所になりて、必ずつかまつることに候ふ。

私もこの話が大好きで、山登りをしていて、常に言っていたことである。

山を登る時は誰でも苦しい。でも一歩一歩歩いて行けば山頂に着ける。