別れの桜吹雪

 毎年のように繰り返される桜にまつわるドラマ。
この間人々は「今日は咲いたか」「明日は散るか」と
そわそわして過ごす。
なぜか一度は桜を見にいかないと心が攻め立てられて
いるようだけど、これもまたほんのりと心を染める
心地いい春の焦りのような気がする。

私にとっての花見の思い出がいくつかある。
それらは不思議と満開の桜のオーラよりも、散り際や
残る桜…花筏のような‥を眺めた想い出が多い。

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今から24年程前の弘前公園で。

東京に就職したばかりの娘が、四月末から五月に
かけての連休に、早々と帰省した。
憧れて上京