「孟宗はこれで終わり」
ガラリとキッチンのガラス戸を開けて、家人が言った。段ボール箱に筍が十数本、だいぶん長けている。
お義姉さんの所に持っていってあげてと、体裁の良さそうなのを選り分ける。太っていてあまり背が高くないのが美味しい筍。山椒の葉っぱを摘んで、ナイロン袋に入れてわたす。
家に残ったのは少々長けているものばかり。食べられる部分は丈の三分の二ほど。
家族四人でも食べるのは家人と私。殆ど私が食べてしまう。筍大好き人間の私、柔らかいよりは少し歯応えのあるほうが好きである。
茹でて冷まして、、色々調理する。そんなに毎日食べて、よう飽きないねと娘