シェフ、パティシエ、バーテンダー

食べることが好きな人って多いけど、僕は昔から食にあまり興味なかったのだと思う。

そう言いながら20歳の時、当時働いていたフランス料理のシェフとフランスへ行く予定を立てていた。しかし大寒波で飛行機が飛ばなかった。運命の悪戯、人生の岐路に立った瞬間だった。

たくさんの美味しいものを食べたいのではなく、お皿の上のアートに僕は憧れただけ。もちろん味が良いのは当たり前だが、それよりも見た目に惹かれたことで厨房に立っていた。店ではケーキも作っていたことで、本格的にパティシエの道を考えたこともある。

バーテンダーもしたけど、僕はお酒を飲むのが好きなのではない。珍