「バアバは散歩に行くけど、○○ちゃんどうする?」
「行く!」
平日の朝6時過ぎ、ババに断って出掛ける。ママは起こしたくない。
「バアバ見て!ダンゴムシ!ボク触れるよ」
「凄いね、まぁるくなってるね」
ついこの間まで触れなかった孫は得意気だ。
「見て!これはムカデかな」
「気持ち悪い!」
さすがにこちらは私も願い下げだ。
車の走る道路に出る。舗道で傘を差しているのは駅に向かう大人には邪魔だ。私は傘をすぼめて孫のガードに徹する。
「バアバ、これは?」
「アジサイ。綺麗だね」
「イチゴ道路行く?」
「もうイチゴないよ」
そうか、孫はイチゴの時期