連載:宗教3

地獄にかんする話

ある仏教僧侶の方が、こんな言葉を書かれている。
「地獄はない、しかし作り出している。
 浄土はある、しかし見失っている。」
つまり生きていることで浄土に生まれているのだが、
そのことが自覚できず、さらに地獄を生み出してしまう。

自分の望まない(嫌いな)状況におかれて、しかも、
自分が思い描いている通りにならずそこに閉じ込められている。
思い通りにならないことが続き、止むことがない。
そういう状況が地獄のような状況と言える。

この言葉の中には、かならず「自分」の意思とか気持ちが、
含まれている。もしこの自分の思いを込めなければ、
地獄はどうなるのかとい