白隠禅師の逸話に、武家との問答というものがある。 ある日、白隠のところに武家がやってきて、地獄とか極楽とかいうけれど、そんなものがあるのかというようなことを問いかけたらしい。 白隠禅師は言った。武家のくせに死後の地獄だ極楽だとか、死後のことにあれこれと迷って、お前さんは臆病者だなと罵倒した。 何を!といきり立って刀を抜いた武家は、白隠禅師に切りかかった。まさに鬼の形相で。そのときに白隠禅師は落ち…
「他人は地獄だ」という韓国ドラマを、 ところどころ飛ばしながら、今日、最終回の20話まで観終わりました♪ 【簡単なあらすじ】 小説家志望のユン・ジョンウは、大学の先輩が経営する会社で見習いとして働くことになり、故郷からソウルに上京する。 ソウルに到着したジョンウは早速、住まい探しを始めるが、蓄えがなく、とにかく家賃の安い所をと考えて行き着いたのがエデン考試院。 〔※考試院(コシウォン)とは、受…
8月は地獄の釜の蓋も開く月ということで、本書を読んでみることにした。地獄とは暴力とエロスが交錯する世界であり、そこに落ちることを恐れる世界でありながらも、私たちの心の中深くに抱いている欲望を刺激し、興味をそそられずにはいられない対象でもあるとのことである。仏教に出てくる世界はとてつもなく単位が大きいが、地獄も例外ではなく地下3万5千km(地下五千由旬)に八大地獄が展開されており、罪の重さに応じ…
古いお寺には地獄絵図というものがあって、死後にはいかに悲惨な煉獄が待っているかを表している。炎が燃え盛り、釜茹でされて泣き叫ぶ人々、あるいは鬼により道具を使って肉を引き裂かれ苦しみ叫ぶ姿。そんな恐怖を与える絵図が飾られていて、生前に正しく生きるよう促している。 あの白隠禅師も子供の頃にこの絵図を見て、地獄を畏怖するようになり、それが禅を志す動機になったということを聞いたことがある。死ぬとこのよ…
天国はあるか、ないか。 私の答えは、もちろん、ある。 天国の最低条件は、監獄でないこと。 鉄格子などあって、外に出られない。 これでは、地獄になる。 人は、生まれながら、 意識や自我という牢に閉じ込められている。 中には、それを快適に感じる方もいるが。 私はとても不快。 できるだけ早く、自由になりたい。 天国は、いくら快適であっても、 時に、悲惨な目に合わないと、快適さを充分に味わうことが…