「今」という考え方(佛教は「死」をどう考えるか)

※関心のある方だけお読みください。

「今でしょ!」というフレーズが、かつて一時期、もてはやされた。

今と言うとき、たとえそれが無意識ながらにでも念頭に浮かぶのは「死」である。今、すなわち、生と死とは最大の矛盾の関係においてあり、不条理である。それがゆえに、常人にとって死は受け入れ難いものとしてある。

「今」をどう捉えるか、佛教思想から読み解いてみたい。

目下、Eテレ、『こころの時代』で「歎異抄にであう、無宗教からの扉、不条理を生き抜くために」が放送されている。そのなかで、説話者である阿満氏は、

「死は壁ではなく、一つの通過点