「生と死」の日記一覧

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長く生きて来られたらこそ、その人生を語るべきだと想いました。「第五章」

 私は中学生の時に肺結核に罹患して、高校進学どころか、医者からは「成人式を生きて迎えられないた゜ろう」と言われていました。  生きる気力も薄れてきた一年後には、(死んでもかまわない)と自暴自棄になり、夜中になると近くの外人クラブのグランドを走りました。  最初の頃は一周するのに、何回も休憩しないと走れなかったのに、数ヶ月すると三周ほど走れるように為っていました。  そんな、こんなしている間に、熱…

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人にとって死とは何か

長年ひとを体験してきて、 感想を正直に述べると。 人というのは、同じような感じ方や考え方をする 似たような人がいっぱいいるということ。 個性と言っても、特別に変わった人はいない、という実感です。 つまり、人に個性はないのではないか。 また、私や自分や自我というものも、 確かなものがあるとは思えない。 従って、自己実現は幻想ではないか…

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生と死 : 平均寿命・平均余命など(1930)

 生と死、これは人間誰しもが抱くであろうテーマである。不老不死は、人間の古来からの願いであったかもしれない。  しかし、人間は生まれてくれば、必ず死ぬ。それだけは確かなことである。  そうだとすれば、どのように生き、どのように死を迎えるかが問われるであろう。  wakohは、現在92歳4ヵ月である。また先日誕生日を迎えた家内は、ちょうど89歳に達した。  一方、友人・知己・親族な…

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「人生百年時代」と言うけれど(1894)

 生と死は、人間の根本的問題である。人は、古来「不老不死」を願ってきた。だが、それはあり得ない。確実なのは、人は生まれてくれば、いつかは必ず死ぬということである。  「長生きしたい」とは、恐らく大抵の人の願いではあろう。だが、百歳以上にまで長生きしたいと望むのは、果たしてどれくらいいるのだろうか。  それにかかわる意識調査がある。「日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団」の発表の要旨をみた。 …

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チャットGPTに生と死について質問してみました

あなたは、生きていますか? 死をどう思いますか? 私は人工知能の言語モデルであり、実際に生物としての生命を持っていません。私はプログラムによって動作し、テキストベースのコミュニケーションを行うことができますが、生物としての生命や死についての意識や感情を持っていません。 私が死についての考えを持つことはありません。死についての感情や意識は、人間や他の生物の領域にあります。私は単なる言…

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近親・友人・知己などの動静に接すると(1836)

 この趣味人倶楽部での日記の中で、wakohは存外自分のことをオープンにしているきらいがある。  自分との関係で、近親・友人・知己のことなどに言及することもある。  子どもたちからは、オープンもよいのだが、余りにもあけっぴろげだとの苦情に接することもある。  確かに、世の中にはいろいろな人がいるものだ。もちろん善意の方も多い。だが、他方には、隙あるとみれば付け込んでくるような人のいるのも事…

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あれから10年が経った

ほぼ10年前にあたる2012年12月2日(日)に、中央道の笹子トンネルの崩落事故が起き、9名の犠牲者が出た。この事故のことをよく思いだすのは、事故が発生したちょうど1週間前に、母を車に乗せ、長野から横須賀へ笹子トンネルを抜けて車を走らせていたからだ。トンネル内の天井板が12mにわたり路面に脱落したのだが、原因としてはトンネル内の上部天井から天井板を吊り下げていたボルトの劣化等によるボルト抜けであ…

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「今」という考え方(佛教は「死」をどう考えるか)

※関心のある方だけお読みください。 「今でしょ!」というフレーズが、かつて一時期、もてはやされた。 今と言うとき、たとえそれが無意識ながらにでも念頭に浮かぶのは「死」である。今、すなわち、生と死とは最大の矛盾の関係においてあり、不条理である。それがゆえに、常人にとって死は受け入れ難いものとしてある。 「今」をどう捉えるか、佛教思想から読み解いてみたい。 目下、Eテレ、『こ…

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佐伯啓思氏『死と生』を読み返して

お盆休みに入った。 以前、途中まで読んでよくわからないまま投げ出していた、佐伯啓思氏の『死と生』を読んだ。しかし、よくわからない状態は相変わらずであった。 この「わからなさ」とは何なのかというと、死と生という大きなテーマについて多々考察が加えられているが、そこに結論がないこと、結論のないままで現状を並べ立てた開かれたままの本という感じ。仏教の教えをかなりたどっておられるけれども、仏教の信仰につ…

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生と死―平均寿命・健康寿命・平均余命の推移など(1709)

 漠然と生と死を思うともなく、思い浮かべているうちに、タイトルのようなことが思い浮かんできた。  wakohは、あと1週間足らずで、91歳を迎えんとしている。昨年6月9日卒寿に達した。  長い道のりだったような気もする一方、あっという間の90年間だったように感じる時もある。見方、立ち位置によって変わってくるのであろう。  不老不死は、人間誰もの願いかも知れない。そして、生物としての人間としては、…

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風が意外に冷たい〜昨年の今日は桜が満開!

3月28日(月曜日)曇り時々晴れ風強し 冷たい風が頬を撫でる。大ちゃんは震えている。今日は散歩は無理だね、と言って家の中へ入った。みゃ~と猫なで声を出した。駄目よ! それからは読書三昧、始めたばかりのウォーキングも今日は中止。根性無し!と自分を罵る。 加齢と共に寒さに対する抵抗力が無くなった。太ももから膝にかけて冷たさが残る。スパッツをはいてその上にズボンをはいて丁度良い。車を運転するときは…

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闘病日記(8)

前の日記の内容から、今回の病に罹ったことに、 自分が思い悩み苦しんでいるのだろうと、誤解を与えて しまったかもしれないと申し訳なく思う。 じっさいは、それとはかなり離れた状態にいるのが、 本当のところ。 思い詰めることをテーマに書けば、そのように聞こえてしまうのは、 当然だったかもしれない。 精密検査を経て、主治医の先生から食道がんの宣告を受け、 傍で聞いていた妻はかなり動揺した様子だった。 …

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闘病日記(1)

海中にいて、蒼く染まった底から多数の泡が立ち昇るのを眺めていた。その泡が全体として左に旋回しているようだった。いま北半球にいるのかもしれないな。台風と同じでいいのかな。海の中では上昇する流れは同じになるのかな‥‥ そこでふとベッドの上で目覚めた。伊那中央病院の外科病棟の5F部屋。窓からは、雪をかぶった中央アルプスの景観が望める。 きょうで入院して3日目、連日の抗がん剤点滴が続いている。食道が…