連載:孫日記

「10月の朝に」

「いい匂いがする!どこかにキンモクセイがあるのかな」
「バアバ、そこ!」

先に行って待っていた5歳児が言う。後ろを振り向くとお隣さんの敷地内にかなり大きなキンモクセイが一本あった。

「○○クン、凄い!キンモクセイ知ってるなんて。ママが教えてくれたの?」
「ううん、知ってた」

先週弟クンが具合悪く、お兄ちゃんだけの登園となった。家にいたいしバアバもいるしで、なかなか大変だった。

「よし!△△△(保育園)まで何本あるか、探しながら行こっか」
「ウン!」

「あっ、これもキンモクセイだ」
「バアバ、匂いしないよ」
高さ1メ