父と息子のアイコンタクト

秋祭りの思い出をもうひとつ。
息子二人が祭り屋台を担ぐ男衆に参加した時、
私は祭り周旋のお役目。
屋台を見守り、
事故が起こらないように誘導する、
重大な任務がある。
祭り本番に、拍子木を首からぶら下げ
屋台巡行について回り、
ここぞという時は躊躇なく打ち鳴らす。
祭り太鼓の神前差し上げなどで、
臨場感を増す演出の一つにもなっている。
男衆に混じって、
担ぎ棒にしがみつく息子を目の前に、
「カチカチカチ」と拍子木を打つ私。
瞬間息子と目があった。
必死な顔ながら、
父との意思伝達も。
最高のアイコンタクトだったと思う。