連載:日常1

「寒い夜も暖かい」

毛布にくるまってソファーにいる。毛布の下には湯たんぽ。足には分厚い靴下を履いて。

夕食作りを終える頃思った。朝まで温かい湯たんぽは寝るとき以外にも使える。早目にお湯を沸かして準備した。

録画していた映画でも見よう。題名だけで選んだ『僕のワンダフル·ジャーニー』。犬が何度も生まれ代わり、女の子を守るファンタジーだった。おとぎ話は苦手なのに自然に映画の世界に入れた。

きっとあれだ、今日いい事が幾つもあった。朝6時半、まだ明け切っていない中を出勤。信号の手前にある畑が真っ白になっている。霜だ。初霜。

仕事は楽しかった。二人の先輩と仕事す