「ダルいです、済みませんが私に付き合ってもらえませんか?運動すると疲れが取れるんです」
「いいよ。何するの?」
爺様は食事以外はほぼ一日中自分の部屋にいて、テレビを見ているか寝ている。
「スクワットです」
爺様は車椅子で手摺に向かう。私も手摺に捕まる。
「爺様、何回を目標にしますか?」
「20回」
二人並んで「1、2、3、4」と数えながらスクワットして行く。
爺様の部屋を出ると、体が楽になっている気がした。よし、もう一人。今度は一番若い婆様とやり、調子に乗ってもう一人の爺様ともやった。
疲れた疲れたと言っているより運